ティアラこうとう(東京・住吉)大ホール1300席
OB合唱団単独の定期演奏会として、キャパシティがちょうど良い規模なので何度もお世話になりました。少々バブル期の香りもしますが、全体的に明るい雰囲気のする良いホールです。事務局の方が親切にいろいろ相談にのってくれることも好印象です。また、同じ建物内の会議室でケータリングでレセプション/打ち上げができるので、移動しなくて済み、大変便利です。
ただ、構造上の問題なのでしょうが、残念な点がいくつかあります。
残響は長めに調整されていますが、例えば拍手の音がピロン・ピロンと波打つような残響がかすかに聞こえる等、妙な響きが少々気になります。
舞台袖のスペースが大変狭いのも、新しめのホールとしては珍しい仕様です。入場の前には舞台裏で一旦整列し、フォーメーションを確認した上で入場するのですが、他のホールのようにきれいに整列することができません。オペラの上演はかなり苦しいと思われます。
ロビー側では、場内に段差が多く、特にもぎりをする入口付近にいきなり段差があります。床が真っ白な大理石であることも相まって、段差が目に入らずに転びそうになるお客様を何度も目撃しています。仕方ないので段差の横に1人立たせて「段差にご注意ください」と言わせるようにしています。また、床が濡れると滑りやすいので、雨の日には心配が尽きません。
また、本来であれば入口から真正面の広い大階段を2Fまで昇り、1階席後方の大き目の扉から入場していただくのをメインのルートとして設計されているようですが、ご年配のお客様は長い大階段を見ただけで気後れし、その階段を避けて1階席上手前方の横扉のほうに集中して流れていってしまいます。そのためお客様がなかなか平均的に分散してくれません。2階席に行くにはさらに階段を使わなくてはいけないので、2階席は空席が多くなってしまいます。
一番奥まったところにあるエレベーターがもっと目立つところにあるか、大階段にエスカレーターでもあれば随分違うのですが…。