学生や会社のサークル活動であれば、学校や会社の名前を使うため、広報上の許可を必要とする場合がありますので確認しておきましょう。
また、特に地方公演では重要となりますが、関連する地方自治体の教育委員会や、地元新聞社・放送局等、加えて地元の合唱連盟の後援をとっておくと演奏会に「箔が付く」ことになり、チケット販売にとって少なくてもマイナスになることはありません。可能な限りの後援はとっておくことをお勧めします。新聞の別刷版や市区町村の広報に載せてもらえる場合もありますので、あらゆる広報手段を確認して使ってみましょう。
チケット前売りについては、チケットぴあをはじめ、ホール事務所、有力な楽器店、CDショップ、書店や、地方百貨店のプレイガイド等がありますので、手数料を勘案した上で取り扱い箇所を決めておき、チラシに印刷できるようにしておきましょう。前述したとおり、一般で売れる枚数は全部合わせてもせいぜい数十枚程度にしかならないとは思いますが、長い目で見ればこうした努力の積み重ねがその団体の知名度を上げ、集客増や団員増へとつながっていきますので、先行投資のつもりでなるべく多くのルートを作っておくべきだと思います。
ここまででぜひ意識しておいていただきたいのは、チラシ(フライヤー)印刷前に決めておくべきことが非常に多いということです。ここで余裕を持って動かないと「チラシはいつできるんだ?」「他団体でのチラシはさみができない」「暫定チラシをまず作ろう」などという混乱が生じるのです。何をいつまでにやっておくのか、プロジェクトマネジメントを駆使して乗り越えてください。