Wikipediaでバリトン歌手のディートリヒ・フィッシャー=ディースカウがスタブ(Wikipediaでは『書きかけ』の意味)になっているのが、以前からずっと気になっていました。少しでも声楽をかじった人なら必ず知っている、20世紀最大とも言われる偉大な存在。これほどの歌手が日本語版Wikipediaでは『書きかけ』のままでいいのか?それが日本の声楽の受容レベルということなのか?畑中良輔先生が草葉の陰で泣いているぞ。
でも、フィッシャー=ディースカウはあまりにも神々しい存在で、芸大を卒業してもいない一介のサラリーマンの私が手を付けるには重すぎました。いろいろ資料を集め、独訳と英訳を始めたものの、なかなか筆が進まず、途中で止まってしまったり。文字通り書きかけの断片が積み重なって、ますます重荷になってしまっていました。
随分時間がかかりましたが、乾坤一擲。様々な断片をかき集めて、ようやく今朝、原稿をアップすることができました。声楽のプロではない、素人が書いた文章です。お気づきの点はぜひご指摘ください。