府中アカデミー合唱団のモーツァルト「レクイエム」(Echotamaのブログ)

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【2023年4月30日:府中の森芸術劇場】慶應ワグネル常任指揮者の佐藤正浩先生指揮、府中アカデミー合唱団のモーツァルト「レクイエム」を聴いてきました。実は本日同じ「レクイエム」を他団からもご招待いただいていたのですが、その後この演奏会の連絡が入り、佐藤先生に加え慶應ワグネル出身の河野泰佑君のソロ、しかも近場の府中ということで、恐縮ながらこちらを選ばせていただきました。先にご招待いただいた団体の方には大変申し訳ございませんでした。

実オンステ数は73名。その人数の割に、最初のステージ「朝顔の苗」では今一つ声が出ていない気がして、オケ伴の「レクイエム」では声がオケに負けてしまわないかと少々心配になったのですが、佐藤先生になったらちゃんと声が出たので安心しました。練習量・意気込みに差があったのかもしれません。最初のステージを振ったのは山脇卓也さん。来年からは佐藤先生が退きオケ伴も山脇さんが振られるそうです。山脇さんはお江戸コラリアーズをはじめ実績は十分。来年以降も良い演奏を聴かせてくれると信じています。

河野君上手くなったなァ。これからも応援していきます!

歌っている団員は年齢層が広く、団長さんは90歳を超えているとか!率直に言って合唱は声質が少々お年を召した感があり、もう少し頭声の響きが欲しいとは思いました。しかし、地域の一般合唱団としては十分な水準ですし、聴きごたえがありました。少しくらい上手下手を議論して一体何になるのでしょう。

老いも若きも揃ってオケ伴の大曲にチャレンジできる。この合唱団で歌うことを生き甲斐にして人生の糧として打ち込むことができる。そういう団員の方々が地域の皆様にチケットを配り、芸術の輪が地域に広がっていく。そういう環境があるだけでも十分に価値がある素晴らしいことではないでしょうか。

オケ伴の大曲を手掛ける常設団体は、多摩地区では府中だけのようです。しかも今年はコロナ禍を乗り切り15人新たに入団したとか。今回も最初から最後まで府中市長が聴いていました。八王子は府中と同じ2000人のホールを作りましたが、中身の文化政策も追いつきたいものです。

蛇足ですが、ザ・オペラ・バンドについて、隣の席の方が「バンドって、オーケストラって言ってないから、全員はいないんじゃないの?」と言っているのが聞こえました。ちゃんと指定通りの編成が揃っているのに……フルートやクラリネットが無くて、バセットホルンという馴染みの薄い楽器が入っているから?まあ、世の中にはいろいろな人がいるものですから。かく言う私も「ジ」・オペラ・バンドじゃないのかな……と思ったりするのですが……


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