ヴォイストレーニングを受けましょう(Echotamaのブログ)

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新年度になって2ヶ月が経ちました。新歓活動を頑張られた団体も多いと思いますが、新入団員は集まりましたでしょうか。コロナの縛りが緩んで、昨年以上の団員が集まり、復活の道筋が見えてきているであろうことを祈ります。

合唱の質を上げていくためには、ヴォイストレーニングは非常に重要です。聴衆の皆様にとっては、芸術性や表現を云々する以前に、まず音色が耳に入ってきます。歌う側にとっても、まずは自分がどういう声を出すべきなのか、発声に関して悩むことが最も多いでしょう。そして合唱団の質は、団員の実力の総和で成り立っていくのです。

新入団員が基礎練習をどのように積んでいくのかは、これからの合唱団の方向性を決定づける重要事項です。初心者であればもちろんのこと、経験者であってもこれまで受けて来た訓練は千差万別であって、合唱団の方針に合うかどうかはわかりませんし、1年もすれば初心者が経験者を追い越すのは珍しいことではありません。経験者の方が、過去のやり方にこだわって、進歩の糸口を見つけられなくなっていることも多く見受けられます。

新入団員ではなくても、コロナ禍で十分な訓練を受けられなかったケースもあるでしょう。また、これまでの活動の反省として、団ぐるみで「より良い声」を目指していくことを課題として、活動方針を立てている団体も多いことと思います。

いずれにしても、ヴォイストレーニングの充実や見直しは、合唱団の重要事項であることは間違いありません。

コンクールでの上位入賞を目指している団体は、まずコンクールでの実績がある指揮者を招き、ヴォイストレーニングについて相談しなければなりません。そして指揮者自身がヴォイストレーニングを指導するか、指揮者の気心が知れたヴォイストレーナーを招聘することとなります。目標は、各団員の声を、指揮者が理想とする声に近づけていくことです。求められるのは声楽的な技量もありますが、各団員の同質性を追求することも重要となります。コンクールでは、特定の人間の声が飛び出して聞こえることは、審査員にとってメリットとされることは稀で、その一方で否定的な評価を受けるリスクがあるためです。関西学院グリークラブのYouTubeをお聴きになればよく判ると思います。

コンクールとは関係なく、その団体としてのより良い演奏を目指すのであれば、専門教育を受けた声楽家のヴォイストレーニングにより、声楽的な技量を一途に求めることとなります。その団員個人ごとに、最も良い声を出せるような指導が行なわれるでしょう。持っている声は個人ごとに違いますから、目指す声、出る声も各個人毎に違ってきます。結果として、新国立劇場合唱団や二期会合唱団のように、ソロ声楽家として訓練を受けた歌い手を集めた合唱団の音色になります。特定の個人の声が目立つこともよくあることです。同志社グリークラブや慶應ワグネルもこちらの範疇に属するでしょう。同志社や慶應出身のプロの声楽家はいても、関学出身の著名な声楽家がいないのは、決して偶然ではないと思います。

上記のどちらの道を目指すかは、それぞれの合唱団ごとに異なると思います。どのような方針を立てて合唱団の質を上げるのか、ご検討の一助になれば幸甚に存じます。