ふるさと(Echotamaのブログ)

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41年前のたぶん今日(3/30)、私は信州の実家から東京に旅立ちました。明後日の入学式のためです。

見送ってくれた母が言いました。「昔は、家を出るときは『二度と家の敷居を跨ぐな』と言われたものよ」。私は次男坊です。どこの田舎でも同じようなものでしょうが、田畑と家は長男が嗣ぐもので、次男坊以下は片道切符で都会に出て行ったのです。都会でつまずいて田舎に帰ってきても居場所はなく、「都落ち」と言われ、信州ではより標高の高いところを開拓して生計を立てなければならないのでした。母はまるで今生の別れのように、少し道が蛇行して姿が見えなくなるところまで、道に立ち続けていました。

その時から、家は「実家」になり、信州は「地元」ではなく「ふるさと」になりました。「地元」を捨てたから「ふるさと」なのです。

唱歌「ふるさと」の作詞者である高野辰之は信州出身です。「ふるさと」は、信州の学校では今でも諸行事で歌われることが多いようです。

うさぎ追いし かの山
小鮒つりし かの川
夢は今も めぐりて
忘れがたき 故郷

いかにいます 父母
恙なしや 友がき
雨に風に つけても
思いいずる 故郷

こころざしを 果たして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷

今は父母とも亡く、帰る実家もありません。「一目十万本」のアンズの花が咲き始めたという知らせがありました。あの絶景をまた見たい。「ふるさと」が懐かしい。
(写真は今日のアンズの様子です。信州千曲観光局の公式X(@sschikuma)からお借りしました)

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