コロナ禍に際して、あらためて思う(Echotamaのブログ)

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徒歩20分ぐらいのスーパーに、健康のためいつも徒歩で行っています。途中で、かなりの確率で、ある老婦人をお見かけするのですが、いつも独り言を言いながら、歩き回っているか庭で水を撒くかしています。昨日も水を撒きながら「…泥棒…」「…暴力団…」という独り言を言っていました。ご自宅も昼間なのに雨戸は全部閉まっていて、雨戸がない窓はびっしり目張りがしてあります。たぶん(適切な治療を受けていない)統合失調症でしょう。町会名簿を見たら世帯主は女性名。おそらく配偶者とは死別か別居をしていて、適切な治療を受けるにはかなりの困難が予想されます。

私が音楽の道を諦めてから進路に悩んだことは先日書きましたが、医師になることも選択肢の一つでした。しかし、調べれば調べるほど大変な職業であることがわかりました。精神科医なら違うかなとも思ったのですが、とんでもない。結局私はひるんでしまい、諦めました。時々「統合失調症は対象外です」と宣言している精神科医院もあり、精神科がそれで良いのか?という気もしますが、諦めた私が言える立場ではありません(もちろん全ての統合失調症の方が危険だという意味ではありません。念のため。精神障がい者の触法率はむしろ一般より低いことが知られています。ただし措置入院などの場合、本人に病識がないことが多く、強制手段をとらざるをえないことにより、激しい抵抗に遭ったり、禍根を残す場合があります)。上記はほんの一例で、当然ながら他の診療科も、自らをも危険に晒しながらも献身的に世の中に尽くしている、立派な職業だと思います。

現在のコロナ禍においても、医師や看護師をはじめ医療従事者のご努力には本当に頭が下がります。感謝の気持ちで一杯です。一部では医療従事者への差別が起こっているなどという話がありますが、とんでもないことです。でも、コロナに始まったことではなく、もともといろいろな局面の最前線で、様々な困難に立ち向かっている医療従事者の方々がいることを、私たちは忘れてはいけないと思うのです。

2022年付記:冒頭に書いたお宅ですが、一昨年あたりに雨戸が開けられ、大量のゴミが積み出されていました。それから老婦人の姿は見えなくなりました。スムーズに適切な治療を受ける運びになったことを祈るばかりです。