久しぶりに、ネクタイを締め上着を着る機会がありました。なんとも暑い
しかし考えてみれば、20世紀はこれが日常の姿だったのですよね。
私は1990年に結婚して柏市の社宅に入居しました。当時まだつくばエクスプレスは無く、常磐線は殺人的な混雑でした。柏駅の時点から、カバンもしっかり抱えていないと行方不明になる状態でしたから、上着もしっかり着て車内に突入攻撃しなければなりません。
やってくる電車は取手以北からの中距離電車が415系。取手発の快速が103系、どちらも冷房付きに改造が始まったばかりで、大半は扇風機でした。もう汗がダラダラ溢れてきて止まりません。
私は身長が183cmあるので「扇風機に当れて羨ましい」「人より良い空気を吸っている」と言われましたが、困り事もありました。ちょうど私の鼻のすぐ下に隣のオジサンの頭があるのです。当時まだポマードという整髪料があって、それと頭から滴り落ちる汗と脂がミックスされた強烈な悪臭に耐えなければならなかったのです。ただでさえ毎日3〜4時間睡眠をようやく確保している状態なのに、いっそこのまま気を失ってしまったら楽かもしれないとすら思い、実際に立ったまま寝ていたりもしたものです。(周囲の方々にご迷惑をお掛けして申し訳ありません)
日曜日には東西四大学合唱演奏会が開催されます。昨今はみんなノーネクタイですが、私はマイルールとしてコンサートに行くときにはネクタイを締めることにしています。たぶん昔の常磐線をまた思い出すことになるだろうとは思いつつ。