早稲田大学混声合唱団第71期生フェアウェルコンサート(いきっつぁんの演奏会探訪)

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【2023年3月4日スコットホール】今日は早稲田大学混声合唱団の第71期生のフェアウェルコンサートを聴いた。この学年は2019年の卒業生だが、4年生の定演も無観客開催だったはずで、最後の年を悔しい思いで締めくくったはずだ。コロナ禍でフェアウェルを開催できないままに卒業してしまい、2年越しに演奏会を実現させた。つまり全員が社会人なのだが、当時の新入生指揮者も含めなんと25名が参加していて、やはりフェアウェルコンサートができなかったことの悔しさは当人以外にはわかりがたい。演奏会前の練習は3回しかなかったということだが、合宿までして仕上げたようで2年間のブランクは全く感じさせない内容だった。

冒頭は校歌と紺碧。校歌は長谷川版だがレガートを聴かせた演奏で、グリーの対極を行くような演奏。紺碧も応援歌というよりも一片の合唱曲。
まず1ステでは新入生演奏会の時の曲目から「Zottelmarsch」「流浪の民」「リフレイン」を当時の新入生指揮者の指揮でしっかりと聞かせた。ユニゾンもよく揃っていてハーモニーもこの時代は音感の良さを反映している。

2ステは自分たちが定演などで歌った曲からの抜粋で「風にのれ、僕らよ」より「訪れ」、「ELIAS」より第22曲、「あさきよめ」より「あさきよめ」の3曲。それぞれ別の指揮者が出て人材豊富なところを見せつけた。こんなやり方は私の時のフェアウェルにそっくりで、なつかしく昔を思い出しながら聴かせてもらった。

3ステはなんとこの演奏会のために取り組んだ曲で、千原英喜さんの「みやこわすれ」。この中の「はっか草」はしみじみとしたいい曲だが、はっか草の促音がはっきりせずもう少し明確に切らないと「はーかそう」に聞こえてしまう。この点だけが気になったがハーモニーも表現もよくできていて、号泣している子がいてこちらも目頭が熱くなった。

客席は最前列の4列をつぶしていたのでおそらく最大でも120席ぐらいの所、入場者は100人もいなかっただろう。しかし在学中の練習会場として親しんだスコットホールでの演奏会は良い思い出を残したことと思う。これだけ歌えるのならば自分たちだけで合唱団を起こして練習して行ったらどうだろうか、これきりで終わってしまうのがもったいないように思ったくらいだった。