オール青山メサイア(いきっつぁんの演奏会探訪)

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【2022年12月24日青山学院講堂】一昨日に続いて今日もメサイアの演奏会。今度はオール青山メサイア公演で今回が47回目になるそうだ。初回が1976年というから私の学生時代にはまだやっていなかったらしい。会場は青山学院の講堂で、外部会場を使わずにできるのがこの会の強み。現役学生の合唱団(グリーンハーモニー)とオラトリオ・ソサエティのOBOG会が合唱を担当、管弦楽団は現役学生という編成。

冒頭からゆっくりのテンポに面食らったが、芸大が少し早かったのかもしれない。それにしてもかなり遅いと感じたのだが。直前にソプラノソリストの変更があったらしく、ソプラノソロはかなり緊張していたようだ。第一部はキリスト誕生の喜びを爆発させる内容だが、歌唱力はあるのに顔がこわばっていた。第二部のアルトソロはすごみを聴かせるというより、悲しみに沈んだ切々とした歌唱が心を打った。一部では明るい笑顔を絶やさぬ表現だったのが二部では一変した。このソリストの表現力には感服。テノールは何度も聴いた方で貫録の充実。バスは私は初めての方だが感情のこもった迫力のある演奏だった。管弦楽はアマチュアとしてはそこそこのレベル。但し管楽器には課題が多いようだ。例のトランペットソロは2人で分けて担当していたにもかかわらず吹ききることができなかったし、音量のコントロールがうまくできないようだった。遅いテンポとインターミッションが25分というのもあって2時開演だったが終演は5時を回った。アンコールに「きよしこの夜」を英語、日本語、ハミング(これだけは会場も唱和)で歌ってお開きとなった。

出演は、指揮 樋本英一、S 米田七海、A 山下裕賀、T 中嶋克彦、B 町英和、オルガン 中川紫音、チェンバロ 石井美紀、管弦楽 青山学院管弦楽団、合唱指揮 大塚雅仁の皆さん

いきっつぁんのプロフィール:早稲田大学卒業。在学中混声合唱団に所属。現在はレクイエム・プロジェクト東京いのりのとき合唱団、日本ラトビア音楽協会合唱団ガイスマに所属。