合唱コンクール必勝法を求めて?(Echotamaのブログ)

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googleさんからお手紙着いた。読まずに食べずに目を通してみたら、1月分の検索ワードについて、どんな検索ワードで私のサイト「合唱応援隊!」にたどりついたかがわかります。データを見てびっくり。一番多かった検索ワードは「清水雅彦」先生でした。全日本合唱コンクールで盟友・関西学院グリークラブと全国一位を競い合っている、都留文科大学合唱団の指揮者です。確かにgoogleで「清水雅彦 合唱」で検索すると私のサイトが1ページ目の6番目に出てきて、本家の都留文科大学合唱団よりも上にありました。しかし、清水先生の客演指揮は1回のみで、私のサイトで清水先生に触れた記事はたった2本のみしかありません。それなのに慶應ワグネルが本職の「畑中良輔」「佐藤正浩」両先生よりも多いとは……。

検索している方々はだいたい見当がつきます。全日本合唱コンクールをはじめとしたコンクールでの必勝法を模索し、日夜奮闘している指導者・団内指揮者・団員達が私のサイトにたどりついているのでしょう。その結果googleの検索アルゴリズム上でも、私のサイトの方が上になるという現象が生じていると思われます。確かに、清水先生が慶應ワグネルを振った演奏『終わりのない歌』は、例えば同じ144回定期演奏会の『Colors〜ラトビアの人と風景〜』などと比べると少々「コンクール仕様」になっていて、欠点が目立ちにくくなっているのですが、音楽自体が少々小じんまりしている感もあり(清水先生ごめんなさい)「コンクールではこう料理すると上位になりますよ」というお手本だとも言えます。ちなみに関西学院グリークラブの広瀬康夫先生については今まで全く触れてこなかったのですが、記載があればもっとアクセスが増えていたかもしれません。

私はコンクールそのものを否定するつもりはなく、合唱界の隆盛に果たしている役割は大きいとは思います。しかしながら、コンクールは合唱団の一面に過ぎないにも関わらず、まるでオリンピックの表彰台のように、合唱団のあらゆる価値を評価する序列のようになってしまっている面もあると感じています。恥ずかしながら私も、合唱が趣味だった叔父に教えてもらうまで、慶應ワグネルのことは全く知らず、京都産業大学グリークラブが大学合唱団の最高峰だと思っていました(当時は関西学院グリークラブがコンクールに出ていなかった時期にあたります)。芸術性・精神性を測るのは競技会ではないのです。畑中良輔先生ですら、声楽界の最高権威であり、一流の教育者として優秀な弟子を多数育て、幾多のコンクールの審査員を務めてきたにもかかわらず、「僕は慶應にコンクールに今まで出ろとも出ようとも言わないのは、やっぱり音楽は数で決まるものでないから嫌なんですね。それに人と比べて自分がどうだとかすぐ気にする人間になってほしくない」と仰っています。

しかしコンクールで名前を売らないと、知名度を上げられないのは事実。知名度が上がらないと団員も集まりませんし、演奏会の集客もできません。しかもコロナ下です。そこで、コンクールに依らない方法で、全国各地の合唱団の名前を広め、集客や勧誘に結び付けることはできないか。私のサイトのささやかな目的の一つはそこにあります。最近はYouTubeで自団の演奏を公開する団体も増えてきて、とても喜ばしいことだと思います。コンクールに出ていなくても、優れた合唱団は全国にたくさんあります。コンクールの必勝法を血まなこになって研究して順位を上げることよりも、音楽そのものに向き合う、というあたりまえのことに、もっと比重が置かれることを望まずにはいられません。