昭和女子大学人見記念講堂(東京・三軒茶屋)2008席
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バブル期以降に建てられた多くの音楽ホールによって若干影が薄くなってしまった感がありますが、1980年代前半には一世を風靡したホールです。特に開館当時は音響の良さが話題となり、カルロス・クライバーが来日時にここで指揮をしたのです。当然ながら今でも美しい響きを聴かせてくれます。倍音を含んだ高音が透明感をもって豊かに響くので非常に気持ちよく感じます。合唱には最適のホールではないかと思います。
通常の2000席のホールと比べて1階席が広く、ホールの容積が大きいので、最初にステージ側から見たときに、茫漠として響きにくいような感がしてしまうのですが、少し歌えばすぐに慣れてきて、響きの良さがわかってきます。人によって評価が分かれることが無きにしも非ずですが、私は素晴らしいホールだと考えています。
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