グスタフ・マーラー『大地の歌』(Echotamaのブログ)

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最近グスタフ・マーラーの「大地の歌」にはまっています。

Wikipediaによると、マーラーにとって「アウトサイダー(部外者)」としての意識は生涯消えなかったということです。「私は三重の意味で故郷がない人間だ。オーストリア人の間ではボヘミア人、ドイツ人の間ではオーストリア人、そして全世界の国民の間ではユダヤ人として」。しかも『大地の歌』の作曲前には、愛娘の死と、自らの心臓病の診断、さらにはヨーロッパから追い出されるような渡米など、人生の無常と孤独を感じたであろう事件が多く起こっています。

しかし、人間は本来孤独なものです。もともとマーラーはその絶対的な事実をより強く自覚する境遇にあったということなのでしょう。『大地の歌』に限らず、マーラーの曲には「死」を感じさせるモチーフが頻繁に出てきます。誰でも死ぬときは孤独です。家族の有無、貧富、貴賎などにかかわらず「死」は誰にでも公平にやってきます。マーラーは、その公平な「死」に、むしろ救済を感じていたのではないでしょうか。この『大地の歌』では漢詩の独語訳のテキストが使われていますが、東洋的な無常観と同時に、地球の裏側を含め全人類にとって「死」が普遍的であり、救済であることを表現したかったのではないかと思うのです。

グスタフ・マーラー

名演はワルター、クレンペラー、クライバー、テンシュテットなど数々ありますが、バーンスタイン&ウィーン・フィルの歴史的な録音も外せないでしょう。フィッシャー=ディースカウの歌唱は「大地の歌」においてもその力量は遺憾なく発揮されています。これを聴かずして『大地の歌』を語ることはできないと思います。

マーラー:交響曲「大地の歌」

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: CD

ちなみにこの曲は昭和16年に日本初演されていますが、そのときのテナーは木下保先生だったとのことです(ウィキペディアによる)。



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