母の最後の誕生日から10年(Echotamaのブログ)

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先日の投稿とダブってしまいますが、4月28日は亡き母の誕生日でした。79歳を迎えた母に、密かに「これが最後の誕生日なのか」と思ってから、早10年の歳月が流れました。

癌が既に全身に転移していて、手の施しようがなく、初発地がどこかすらわからない状態でした。よく我慢していたものです。本人に告知はしませんでした。

10月に亡くなるまで、徐々に衰弱していく母を見て思いました。自分の母なので面映ゆいのですが、母は周りの人間とは全く違っていました。「異能な者は迫害される」石ノ森章太郎や萩尾望都の作品に通底しているモチーフですが、これは異能者として生まれてしまった石ノ森章太郎、萩尾望都本人の経験や認識が投影されているに違いありません。母も内心自覚していたと思います。

でも母はあえてそれをひたすら隠して、普通のふりをして、ただ家族のためだけに生きることを選んだ。

才能を持っている人間の人生が、田舎に埋もれたまま、これほど簡単に絶たれていいのか。ただの主婦で終わっていいのか。社会の損失なのではないか。もちろん、母が才能を発揮する道を選んだら、私は生まれてこなかった。私は生まれるべきではなかったのだ。

以来、才能がある人間は、その才能をあるべき姿に最大限に発揮させることが、正しい道だと確信するようになりました。もちろん男女の区別なく。その気持ちは今でも変わっていません。



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