気になる母音の発音(Echotamaのブログ)

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 「演奏技術」なんて仰々しいカテゴリーを作ってしまいましたが、私は音大等や言語学の専門教育を受けているわけではないので、真正面から技術を議論する気は毛頭ありません。日頃、重箱の隅みたいなところで気づいた話や、マネジャーから見た演奏面への影響等、ちょっと斜めの切り口で、気になった話を書いていこうと思っています。(……と言いつついろいろ書いていますが……)

 娘も合唱をしている縁で、合唱コンクールで中高生の演奏を聴く機会が多くあります。その中で最近気になっているのは、東京都の学校の母音の発音です。具体的には、「エ」行と「ウ」行が狭くなり、いずれも「イ」に近くなっているように聞こえる学校が多いのです。

 このような発音は北関東から東北にかけて分布する方言そのもののようです<参考文献1>。

柴田武先生

 しかしながら、例えば安積黎明高や郡山二中の母音の発音では、「福島語」があるにもかかわらず、同様なことは起こっていません。おそらくきちんと意識して矯正しているのでしょう。東京の学校の方が「訛っている」のです。

 以前読んだ「日本語ウォッチング」(井上史雄著、岩波新書)<参考文献2>という本で、言葉は都市から地方に拡散するだけでなく、地方から東京に入りこむ場合もあることが述べられていました。その本で例示されていたのは語彙についてでしたが、母音の発音についても同様なことが起こっているのではないでしょうか。

 東京で育ち、都心にある学校に通う生徒達にしてみれば、自分がまさか「訛っている」などと疑うことなど無く、気づかず直されないままになっているのではないかと想像しています。

 方言自体が別に悪いわけではないのですが、声楽の世界では声楽らしい発音をすべきだと思います。

<参考文献1> 日本の方言 (岩波新書 青版 C-100) | 柴田 武 |本 | 通販 | Amazon

<参考文献2>日本語ウォッチング (岩波新書) | 史雄, 井上 |本 | 通販 | Amazon



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