宇宙の滅亡と復活(Echotamaのブログ)

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ネオワイズ彗星

中学の同級生で高校の理科の先生をしている友人が、ネオワイズ彗星の写真を撮って送ってくれました。やはり故郷信州の空は違う。東京ではこんな写真は撮れません。
写真を見たときに、震えるほど感動して、脳内BGMで流れてきたのが、まずブルックナーの交響曲第9番。オケはウィーンフィル。指揮はカール・シューリヒト。どこまでも雄渾な宇宙の響きがします。ああ。シューリヒトってやっぱりすごいな、と思って日本語版Wikipediaを見てみたら、情けないほどしょぼい記事。これではシューリヒト様に失礼ではないですか。
実は私は翻訳ウィキペディアンでございまして、ドイツ語版の Carl Schuricht が充実していたので、ドイツ語と格闘しましたよ。やっと連休最終日に日本語版に移植できました。おかげで連休中はステイホーム。

次に脳内BGMで流れてきたのは、マーラーの交響曲第2番「復活」のフィナーレ。ネオワイズ彗星は6700年かかってまた戻ってくるのだとか。

おお わが心よ、信じなさい
おまえが何も失っていないことを!
すべて お前のものだ
お前があこがれ そして愛し得ようとしたものは!
おお 信じなさい お前はいたずらに この世に生まれ 理由もなく 苦しんだのではないことを!
生まれ出たものは滅びなければならない
そして 滅びたものは復活する
滅びたものは 必ずよみがえる!
震え おののくことはない!
生きる覚悟をするのだ!
苦しみよ 死よ 私はお前からのがれる
今や お前は征服されたのだ
私は かちえた翼を広げて 燃える愛の力で舞いあがろう はるかな光のもとへ
かちえた翼を広げて 私は舞いあがろう!
復活するために私は死ぬのだ
よみがえるだろう!わが心よ 一瞬のうちに!
お前がうち勝ったものが 神様のところにお前を連れて行く!

もとはフリードリヒ・クロプシュトックの詩「復活」に、マーラーが『復活するために私は死ぬのだ』の一節を書き加えたそうです。マーラーの苦悩たるやいかに。
私はマーラーといえば指揮はバーンスタインかクレンペラーです。あえて選んだつもりではないのに、マーラーも含めみんなユダヤ人。やはり何か通じるところがあるのかも。
フィナーレのおいしいところだけ8分間、日本語字幕のついた1974年の映像を見つけました。私と同い年、56歳のバーンスタインが指揮台の上で全力で燃えたぎっています。6700年かかっても戻ってくる。よみがえる。必ずよみがえるだろう。そうだ、わが心よ!

バーンスタイン指揮 マーラー交響曲第2番「復活」フィナーレ