2023年度全日本合唱コンクール全国大会で佐藤正浩先生が大学職場一般部門に加え中学校・高等学校部門の審査員に選出されました!(Echotamaのブログ)

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慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団が第147回定期演奏会を迎えた12月26日、全日本合唱連盟から2023年度の第76回全日本合唱コンクール全国大会に関するアナウンスがありました。いわゆる「朝コン」。NHKコンクールと合わせて二大コンクールといわれ、全国の合唱団が目標としている行事の一つです(ただし慶應ワグネルのようにコンクールに出場しない方針の団体もあります)。

https://jcanet.or.jp/event/concour/index.htm

そのなかで、慶應ワグネルの常任指揮者を務める佐藤正浩先生が、2022年度に引き続き大学職場一般部門の審査員を務めるとともに、2023年度では中学校・高等学校部門の審査員も務めることとなっていました。複数部門の審査員を務めることは決して珍しくありませんが、佐藤先生のメイン分野はオペラ指揮者であり、合唱指揮者としてコンクールのような数十人の純粋な合唱を指揮することは、慶應ワグネルと神戸市混声合唱団にほぼ限られています。すなわち、慶應ワグネルと神戸市混声合唱団でのご活躍が評価されて、より幅広く審査に携わることを要請されたといってよいでしょう。慶應ワグネルは佐藤先生に指揮をしていただいていることに、誇りと責任を感じるべきだと思うのです。

佐藤正浩先生

コンクールの宿命として、いかにして審査員に評価してもらえるような演奏をするか、傾向と対策を練りたくなってしまうのは人情というものです。特に合唱のような芸術分野はスポーツとは違い明確な基準があるわけではなく、主観が混じるのは致し方のないところです。実際、東京都合唱連盟が東京都コンクールの審査結果を公表していますが、審査員による点数のバラつきはきわめて甚だしいのです。

おそらく今年の全日本合唱コンクールでは、全国大会に進んだ小学校以外の全ての出場団体が、佐藤先生の演奏の傾向と対策を研究するようになるのでしょう。慶應ワグネルと神戸市混声合唱団の演奏を聴き込んで、大いに参考にしていただければと思います。しかしながら、両団のコピーが出現することは佐藤先生の望むところではないでしょう。各団が各団らしく個性を発揮して、感動的な演奏を繰り広げてほしいと願わずにはいられません。それでこそコンクールは文化の振興に寄与できるのです。