慶應ワグネル・二つの『季節へのまなざし』第116回定期演奏会(1991年)第143回定期演奏会(2018年)(Echotamaのブログ)

スポンサーサイトも訪れてください↓

Amazonプライム「30日間の無料体験はこちら」

荻久保和明先生の初期の名曲『季節へのまなざし』。慶應ワグネルは第116回定期演奏会(1991年)と第143回定期演奏会(2018年)の2回演奏しています。

第116回定期演奏会といえば、『水のいのち』『タンホイザー』など、名演奏の誉れ高い著名な年です。『季節へのまなざし』は学生指揮者の杉原佐登司君のステージ。杉原君は「帝王」の異名を持つ傑出した学生指揮者でした。学生指揮者の力量でその年の出来栄えは大きく左右されます。例えば畑中先生のステージの下振りをした際、例年であれば畑中良輔先生に最初に聴いていただいた後に「まだ目の前が真っ暗」と言われたものなのですが、杉原君は「まあまあネ」とスルーされたそうです。『季節へのまなざし』も間違いなく名演奏といってよいでしょう。しかも100名の大合唱に大砲が何本もそろった大鑑巨砲の戦艦といったイメージで、圧倒的な演奏を繰り広げてくれています。

第143回定期演奏会は常任指揮者である佐藤正浩先生の指揮。人数は第116回の半分の約50名ですが、佐藤先生はじめ諸先生によく鍛えられ、選りすぐらされた粒ぞろいの声が多数並んでいて、機動力のある駆逐艦と空母の艦隊というところでしょうか。メリハリのきいた表情がめくるめく巡ってきて、合唱の面白さを堪能させてくれる素晴らしい演奏だと思います。

どちらを好まれるかは人によって異なると思いますが、ぜひ両方を聴き比べていただきたいのです。特に最近の演奏が、昔の大鑑巨砲とは質の違う、非常に高いレベルに達していることをぜひ感じとっていただだければと思います。

第116回定期演奏会(音声のみ)

第143回定期演奏会(映像付き)

なお、YouTubeには第116回定期演奏会の演奏が映像付きでアップされていますが、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団および慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団三田会は関知しておりません。