ジョイントコンサート「門出」(いきっつぁんの演奏会探訪)

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【12月4日川口リリアホール】12月3日はレクイエム・プロジェクトの原点ともいえる神戸ルミナリエの中止を惜しんで、上田益さんが企画した「あの光を待ちわびて」というライブ配信のみのコンサートに参加するため神戸へ。ちなみに視聴の為のチケットはまだ10日まで購入できるらしいので是非ご覧ください。

さて一泊でとんぼ返りして夜は川口リリアでのジョイントコンサート「門出」を聴いた。二つの混声合唱団によるジョイントだがどちらも初めて聴くところ。おそらく20代の若い人たちの合唱団で、まだできて数年らしい。それでも熱意ある若い人たちの合唱を聴くのは楽しい。しかも和音がよく鳴り響くのは生来の音感の良さだろうか。ステレオの前に座ってしか聞く機会が無かった私等の世代は、音楽を常に持ち歩いて聞ける中で育った世代には、音感の点ではかなわないとあらためて思う。

まず始めは「BALSS」。ラトビア語で「声」という意味だそうだが、ラトビア語の曲を歌うわけではなさそうだ。今回はクリスマスにちなんで東西の宗教曲を集めたステージ。Bieblの「Ave Maria」は多少荒削りの所もあったがよく和音が鳴ってて美しかった。次いでラインベルガーの「Advent-MotettenからQui Sedes」、そして千原英喜さんの「おらしょ」からⅡと続いて和音に酔いしれた。最後はジングルベルの斬新んの編曲で締めくくった。早々に落ちてしまった指揮者のサンタ帽はどうなったのだろうか。

続く2ステは「Chor Ampersand」。Ampersandとは「&」の名前らしい。曲目は横山潤子さんの組曲「たましいのスケジュール」。この曲は初めてだと思うが、今日の若者の悩みを歌っているようで心が痛かった。

3ステは合同ステージで高島みどりさんの「風を乗せたい」。和合亮一さんの2篇の詩に書かれた曲で、それぞれの指揮者が2曲を分けて振るという趣向。併せて50人強の若い合唱は大迫力で将来が楽しみと思った。

どちらの団もまだ個別の演奏会は少ないようで、これからの団体と見受けたがすでにハーモニーは良く揃っていて、合わせての音楽も表現豊かだった。これまでは創立の勢いで一気に上昇気流に乗ったのだろうが、持続することのエネルギーは開始する時のそれとは違ってくるので、ぜひ乗り越えて長く続けることを考えて行ってもらいたいと思った。

出演は、BALSSの指揮 山脇卓也、Ampersandの指揮 内藤雄斗、2,3ステのピアノ 樟山仁美の皆さん。

いきっつぁんのプロフィール:早稲田大学卒業。在学中混声合唱団に所属。現在はレクイエム・プロジェクト東京いのりのとき合唱団、日本ラトビア音楽協会合唱団ガイスマに所属。