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府中アカデミー合唱団の演奏会で府中の森芸術劇場どりーむホール(大ホール)に行ってきました。いきなり言い訳ですが、密集を避けるよう感染対策されているイベントなので、自粛の対象外と考えています。
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やはり生演奏はいいですね!佐藤正浩先生は安定した指揮振り。バロックだけどなかなかドラマチックなヘンデル「メサイア」が聴けました。合唱団も50人ちょっとの、妙齢の方が多い一般合唱団で、あれだけ歌えれば立派なものです。
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どうしてもマネージャー目線でも演奏会をみてしまうのですが、コロナ禍のなかでオケ付きの大曲を演奏するというプロジェクトをマネジメントするのは、並大抵の苦労ではなかったと思います。しかも一般合唱団で、3年ぶり。
3年前のスターバト・マーテル(ドヴォルザーク)の写真では、合唱団員は80人以上いるのですが、今回はプログラムに名前が載っている人で57名。断念した方も相当いたのでしょうね。最高でもこの人数で練習場を借り、ホールを借り、ソリストとオケのギャラを払わなければならない。しかも練習すらできないから、おそらくその分の会費も集められない。練習を再開してもなかなか全員を集めることは難しい。いったいどうやって乗り越えたのでしょうか。
たぶん、それでも「歌いたい」「府中の合唱団と文化を守りたい」という欲求が勝ったのです。団員のなかには「歌うことは終(つい)の生き甲斐」になっているかたもいるでしょう。毎回の演奏会パンフレットやDVDを宝物にしているかたもいるでしょう。そのかたたちが府中の文化を復活させたのです。今日のステージに乗っている方々全てを、私は心から尊敬します。
おまけ:府中市長が来場していました。一般的に文化系の行事は「お義理」で挨拶だけして帰る政治家さんが多い中で、最初から最後までちゃんと聴いていました。ラグビーだけじゃなかったんですね。リーダーの姿勢って大事です。さすが文化都市府中のリーダーではありませんか。